ヨーグルト・納豆・味噌を考える
花粉症と発酵食品
発酵食品は花粉症にいい?食品ごとの特徴と研究の見方を整理します。
発酵食品は花粉症にいい?食品ごとの特徴と研究の見方
発酵食品を食べれば花粉症に効く?
ヨーグルトや納豆、味噌を食べれば花粉症が治る、とはいえません。一方、発酵食品は日常の食事に取り入れやすく、乳酸菌など一部の微生物についてはアレルギー性鼻炎との関係が研究されています。
ヨーグルト
ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌を含む商品があります。ただし、菌株・菌数・製法は商品ごとに異なります。「ヨーグルト」という食品名だけで研究結果を一括りにしないことが大切です。
乳酸菌の種類を詳しく見る →納豆
納豆は発酵大豆食品で、たんぱく質や食物繊維も含みます。花粉症への直接的な効果を目的にするのではなく、日々の食事を構成する食品の一つとして考えましょう。
味噌
味噌も代表的な発酵食品です。汁物などで取り入れやすい一方、摂り方によっては塩分が多くなるため、食事全体とのバランスを考えます。
発酵食品を選ぶときの4ポイント
① 続けやすさ
毎日の食生活に無理なく取り入れられる食品を選びます。
② 食品全体を見る
発酵しているかだけでなく、糖分・塩分・脂質なども確認します。
③ 菌株を確認
乳酸菌の機能を期待する場合は、商品名だけでなく菌株や研究内容を確認します。
④ 1種類に偏らない
発酵食品だけに集中せず、食物繊維を含む食品などと組み合わせます。
「生きた菌」が入っていないと意味がない?
発酵食品には、生きた微生物を含むものもあれば、製造後の加熱などによって生きた菌がほとんど残っていないものもあります。しかし、「生きて腸まで届く菌だけに意味がある」と単純にはいえません。
乳酸菌などでは、生菌だけでなく加熱処理した菌体や菌由来成分について研究されている例もあります。商品を見るときは「生菌か死菌か」だけで優劣を決めず、どの菌株について、どのような研究が行われているかを見ることが重要です。
乳酸菌とアレルギー性鼻炎の研究
乳酸菌・プロバイオティクスについては、アレルギー性鼻炎を対象とした臨床研究が行われています。複数の研究をまとめた解析では、症状やQOLの改善が報告されている一方、菌株・摂取量・期間・対象者などが研究ごとに異なります。
「乳酸菌なら何でも同じ」ではありません
研究結果は菌の「種類」だけでなく、さらに細かな「菌株」単位で考える必要があります。研究された菌株の結果を、別の乳酸菌やすべてのヨーグルトにそのまま当てはめることはできません。
そのため、発酵食品は花粉症の治療としてではなく、日常の食生活の一部として考え、乳酸菌の研究結果とは分けて見ることが大切です。
発酵食品と乳酸菌は同じ?
発酵食品と乳酸菌は同じものではありません。発酵食品は微生物の働きを利用して作られた食品の総称で、ヨーグルト、納豆、味噌などでは関わる微生物も異なります。
ヨーグルト
乳酸菌やビフィズス菌を利用した商品があります。菌株は商品によって異なります。
納豆
主に納豆菌を利用して大豆を発酵させた食品です。乳酸菌食品とは性質が異なります。
味噌
麹菌や酵母、乳酸菌などが製造過程に関わります。原料や製法によって特徴が変わります。
発酵食品の取り入れ方
毎日同じ食品だけに集中しない
発酵食品だけでなく、野菜・豆類・海藻・きのこ・魚なども組み合わせ、食生活全体を整えることを優先しましょう。