花粉症で頭痛が起こるのはなぜ?

花粉症の代表的な症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどですが、花粉の時期に「頭が痛い」「頭が重い」「ぼーっとする」と感じる方もいます。

ただし、頭痛そのものが花粉症の代表的な症状というわけではありません。鼻づまりによる睡眠不足や、副鼻腔炎、片頭痛など、別の原因が関係している場合もあります。

① 鼻づまりや睡眠不足の影響

花粉症で鼻づまりが強くなると、夜に眠りにくくなったり、途中で目が覚めたりすることがあります。睡眠不足や睡眠の質の低下は、頭痛や頭の重さ、集中力の低下につながることがあります。

特に「花粉の時期になると鼻がつまって眠れず、朝から頭が重い」という場合は、鼻症状や睡眠の状態も確認してみましょう。

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② 副鼻腔炎を併発している場合

花粉症による鼻の炎症や鼻づまりがある時期に、副鼻腔炎を併発することがあります。副鼻腔炎では、鼻づまりや鼻水のほか、額・頬・目の周囲などに痛みや圧迫感を感じることがあります。

鼻症状と一緒に顔の痛みや圧迫感が続く場合は、「花粉症だから」と自己判断せず、耳鼻咽喉科への相談を検討してください。

③ 片頭痛など別の頭痛が重なっている場合

花粉の時期に頭痛が起きたからといって、すべての頭痛が花粉症によるものとは限りません。もともと片頭痛などがある方では、花粉症の時期にも頭痛が起こることがあります。

ズキズキする強い痛み、吐き気、光や音をつらく感じるなどの症状がある場合は、片頭痛など別の頭痛も考えられます。

花粉症の時期にみられる頭痛・頭の重さの特徴

花粉症の時期の頭痛は原因が一つとは限らないため、「この症状なら花粉症の頭痛」と簡単に判断することはできません。

ただし、次のような症状が同時にある場合は、花粉症による鼻症状や睡眠への影響が関係している可能性があります。

  • くしゃみ・鼻水・鼻づまりがある
  • 目のかゆみや充血がある
  • 花粉の飛散時期に症状が強くなる
  • 鼻づまりが強く、夜に眠りにくい
  • 朝起きたときに頭が重い・ぼーっとする
  • 鼻症状と一緒に額や頬の圧迫感がある

一方、頭痛が強い、繰り返す、花粉シーズン以外にも起こる場合は、花粉症以外の原因についても考える必要があります。

花粉症・副鼻腔炎・片頭痛・風邪との違い

頭痛だけで原因を判断することはできません。鼻水・鼻づまり・発熱・吐き気など、頭痛以外の症状も含めて考えることが大切です。

特徴 花粉症 副鼻腔炎 片頭痛 風邪
鼻水 水っぽいことが多い 粘りのある鼻水がみられることも 通常は主症状ではない みられることがある
鼻づまり あり あり 通常は主症状ではない みられることがある
目のかゆみ みられることがある 通常は主症状ではない 通常は主症状ではない 通常は少ない
顔の痛み・圧迫感 通常は主症状ではない みられることがある 頭痛として現れる 通常は主症状ではない
吐き気・光や音がつらい 通常は主症状ではない 通常は主症状ではない みられることがある 通常は主症状ではない
発熱 典型的ではない 伴うことがある 通常はない 伴うことがある

この表はあくまで一般的な傾向です。症状だけで病気を自己判断せず、強い頭痛や長引く症状がある場合は医療機関へ相談してください。

花粉症の時期に頭痛がするときの対処法

まず鼻づまりなどの花粉症対策をする

鼻水や鼻づまりが強い場合は、花粉をできるだけ避け、鼻症状を適切に管理することが大切です。外出時のマスク、帰宅時の着替え・洗顔、室内への花粉の持ち込み対策などを行いましょう。

鼻うがいで鼻腔内の花粉を洗い流す

鼻うがいは、鼻腔内に付着した花粉やほこりなどを洗い流す方法です。体液に近い濃度の洗浄液を使用し、製品の使用方法に従って行ってください。

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睡眠をしっかりとる

鼻づまりによって睡眠不足が続くと、頭痛や倦怠感、集中力の低下につながることがあります。寝室へ花粉を持ち込まないようにし、鼻づまりが強くて眠れない場合は、薬の使用や医療機関への相談も検討しましょう。

水分補給と休息をとる

頭痛があるときは無理をせず、適度に水分をとって休息しましょう。頭痛が強い場合や繰り返す場合は、花粉症だけが原因とは限らないため注意が必要です。

花粉症の頭痛にはどんな薬を使う?

「花粉症薬」と「頭痛薬」は目的が異なります。花粉症薬は鼻水・鼻づまり・くしゃみなどのアレルギー症状に使用し、鎮痛薬は頭痛などの痛みを和らげるために使用します。

花粉症の鼻症状には抗ヒスタミン薬など

花粉症による鼻水・鼻づまり・くしゃみには、抗ヒスタミン薬などが使用されます。ただし、抗ヒスタミン薬は頭痛そのものを治療するための薬ではありません。

鼻づまりなどの花粉症症状が頭の重さや睡眠不足に関係している場合は、鼻症状を適切に治療することが重要です。

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頭痛には鎮痛薬が使用されることがある

頭痛には、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどを含む市販の鎮痛薬が使用されることがあります。

ただし、花粉症薬やほかの風邪薬などを服用している場合は、成分の重複や併用に注意が必要です。複数の薬を使用する場合は添付文書を確認し、分からない場合は医師・薬剤師または登録販売者へ相談してください。

薬の目的を分けて考える

花粉症薬:鼻水・鼻づまり・くしゃみなどのアレルギー症状に使用

鎮痛薬:頭痛などの痛みを和らげるために使用

頭痛の原因が分からないまま薬を追加し続けるのではなく、症状が続く場合は医療機関へ相談しましょう。

病院へ行った方がいい頭痛は?

花粉症の時期に頭痛が起きても、必ずしも原因が花粉症とは限りません。頭痛が続く、繰り返す、日常生活に支障が出ている場合は医療機関への相談を検討してください。

耳鼻咽喉科を検討するケース

強い鼻づまりや鼻水と一緒に、額・頬・目の周囲の痛みや圧迫感がある場合は、副鼻腔炎など鼻や副鼻腔の病気が関係している可能性があります。

頭痛外来・脳神経内科などを検討するケース

頭痛を繰り返す、ズキズキする痛みがある、吐き気や光・音への過敏を伴うなどの場合は、片頭痛などについて相談することも検討してください。

突然経験したことのないような激しい頭痛が起きた場合や、手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、意識の異常、高熱などを伴う場合は、花粉症と思い込まず速やかに医療機関を受診してください。

花粉症の頭痛|よくある質問

Q. 花粉症で頭痛が起こることはありますか?

花粉症の時期に頭痛を感じることはあります。ただし、頭痛そのものが花粉症の代表的な症状というわけではありません。強い鼻づまりや睡眠不足などが頭痛に関係することがあるほか、副鼻腔炎や片頭痛など別の原因が重なっている可能性もあります。

Q. 花粉症で頭が重い・ぼーっとするのはなぜですか?

鼻づまりによって眠りが浅くなったり、花粉症の症状によって集中しにくくなったりすると、頭が重い、ぼーっとすると感じることがあります。服用している薬によっては眠気が影響している場合もあります。

Q. 花粉症の頭痛と片頭痛はどう見分けますか?

頭痛の症状だけで原因を判断するのは困難です。片頭痛では、ズキズキする痛み、吐き気、光や音をつらく感じるなどの症状を伴うことがあります。一方、鼻づまりや顔面の圧迫感などが強い場合は鼻や副鼻腔の状態が関係していることもあります。強い頭痛や繰り返す頭痛がある場合は医療機関へ相談してください。

Q. 花粉症の頭痛と副鼻腔炎には関係がありますか?

花粉症による鼻の炎症や鼻づまりがある時期に、副鼻腔炎を併発することがあります。副鼻腔炎では、鼻づまりや鼻水に加えて、頬・額・目の周囲の痛みや圧迫感などが現れることがあります。症状が長引く場合は耳鼻咽喉科への受診を検討してください。

Q. 花粉症の頭痛に市販の頭痛薬を使えますか?

頭痛に使用できる市販の鎮痛薬がありますが、ほかの薬を服用している場合は成分の重複や併用に注意が必要です。花粉症薬と一緒に使用したい場合は、それぞれの添付文書を確認し、不明な場合は医師・薬剤師または登録販売者へ相談してください。

Q. 花粉症薬を飲めば頭痛も治りますか?

花粉症薬は頭痛そのものを治療する薬ではありません。鼻水や鼻づまりなどのアレルギー症状が頭の重さや不快感に関係している場合、花粉症の症状を適切に治療することで楽になることはありますが、頭痛の原因によって対応は異なります。

Q. 花粉症で頭痛がするときは何科を受診すればいいですか?

鼻づまり・鼻水・頬や額の圧迫感など鼻の症状が強い場合は、耳鼻咽喉科が受診先の一つです。頭痛が主症状で繰り返す場合や、片頭痛が疑われる場合は、頭痛外来や脳神経内科・脳神経外科などへの相談も検討してください。

Q. 花粉症の時期に頭痛が続く場合は病院へ行った方がいいですか?

頭痛が長引く、繰り返す、日常生活に支障が出る場合は医療機関へ相談してください。突然の激しい頭痛、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、意識の異常、高熱などを伴う場合は、花粉症と思い込まず速やかに医療機関を受診してください。

まとめ

花粉症の時期には、鼻づまりによる睡眠不足や副鼻腔炎の併発などによって、頭痛や頭の重さを感じることがあります。ただし、頭痛には片頭痛をはじめさまざまな原因があり、「花粉症だから」と決めつけないことが大切です。

鼻水・鼻づまりなどが強い場合は花粉症対策を行いながら、頭痛が長引く、繰り返す、強い症状を伴う場合は医療機関へ相談しましょう。