花粉症で咳が出るのはなぜ?

花粉症の時期に、咳が出る・咳払いが増える・のどがムズムズすると感じることがあります。

ただし、咳は花粉症だけに特有の症状ではありません。風邪、咳喘息、気管支喘息、副鼻腔炎による後鼻漏など、別の原因が関係していることもあるため、症状の続き方や伴う症状も確認することが大切です。

① 鼻水がのどへ流れる後鼻漏

鼻水が鼻の奥からのどへ流れ落ちる状態を「後鼻漏」といいます。後鼻漏があると、のどに違和感が出たり、咳払いが増えたり、咳が出たりすることがあります。

花粉症で鼻水が多い時期に、のどへの流れ込みや咳が同時にある場合は、鼻症状も確認してみましょう。

② 鼻づまりによる口呼吸・のどの乾燥

花粉症で鼻づまりが強くなると、口呼吸が増えてのどが乾燥しやすくなります。乾燥による刺激で、のどの違和感や咳につながることがあります。

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③ 花粉やほこりなどによる刺激

花粉シーズンは、花粉やほこり、乾燥した空気などがのどや気道への刺激になることがあります。

特に外出後や花粉飛散量が多い日に咳が増える場合は、花粉への曝露を減らす対策も重要です。

花粉症の時期にみられる咳の特徴

花粉症の時期に咳が出る場合、次のような症状を一緒に感じることがあります。

  • 鼻水・鼻づまりがある
  • くしゃみが繰り返し出る
  • 目のかゆみがある
  • のどがイガイガ・ムズムズする
  • 鼻水がのどへ流れる感じがする
  • 朝や夜に咳が気になる
  • 花粉の多い日に症状が強くなる

ただし、これらの症状があるからといって、咳の原因が必ず花粉症とは限りません。

花粉症の咳と風邪の咳の違い

咳だけで花粉症か風邪かを完全に見分けることはできません。鼻症状、目の症状、発熱、全身症状などを含めて考えます。

特徴 花粉症 風邪などの感染症
くしゃみ 繰り返し出ることがある みられることもある
鼻水 水っぽい鼻水が多い 鼻水が出ることもある
目のかゆみ みられることがある 通常は主症状ではない
発熱 典型的な症状ではない 伴うことがある
全身のだるさ 感じることもある 伴うことがある
症状の時期 原因花粉の飛散時期と重なることがある 季節を問わず起こり得る

この表は一般的な傾向です。発熱や強い倦怠感、長引く咳などがある場合は、花粉症だけが原因と考えず医療機関へ相談してください。

咳喘息・気管支喘息との違いにも注意

咳が長く続く場合は、花粉症だけでなく咳喘息や気管支喘息などが関係している可能性もあります。

特に、夜間や早朝に咳が強くなる、運動や冷たい空気で咳が出る、息苦しい、ゼーゼー・ヒューヒューするなどの症状がある場合は、呼吸器の病気についても確認が必要です。

息苦しさや呼吸困難、強い喘鳴がある場合は、花粉症と思い込まず速やかに医療機関へ相談してください。

夜・寝るときに咳がひどくなる場合

夜に咳が気になる場合は、鼻づまりによる口呼吸、後鼻漏、寝室の乾燥、寝具に付着した花粉などが関係していることがあります。

寝室に花粉を持ち込まない

外出時の衣類や髪には花粉が付着していることがあります。帰宅後は衣類の花粉を払い、洗顔や入浴などで花粉を落としてから寝室へ入るようにしましょう。

部屋の乾燥を防ぐ

室内が乾燥すると、のどや気道への刺激が強くなることがあります。加湿器などを使い、過度な乾燥を避けましょう。

花粉症の時期に咳が出るときの対処法

こまめに水分をとる

水分をこまめにとり、のどの乾燥を防ぎましょう。冷たすぎる飲み物などで刺激を感じる場合は、自分が飲みやすい温度のものを選んでください。

マスクを活用する

外出時のマスクは、花粉の吸入量を減らす対策の一つです。また、口元の乾燥を防ぐのにも役立つことがあります。

鼻症状への対策も行う

鼻水や鼻づまり、後鼻漏が咳に関係している場合は、のどだけでなく鼻症状への対策も大切です。

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室内の花粉を減らす

窓の開閉や衣類、寝具などを通して花粉が室内へ入ることがあります。掃除や換気方法を工夫し、室内の花粉を減らしましょう。

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花粉症の咳にはどんな薬を使う?

花粉症薬は、咳そのものを直接治療する薬ではありません。

鼻水や鼻づまりなどの花粉症症状が後鼻漏や口呼吸につながっている場合は、鼻症状を適切に治療することで咳が軽くなることがあります。

鼻水・くしゃみなどには抗ヒスタミン薬など

花粉症の鼻水・くしゃみなどには、抗ヒスタミン薬などが使用されます。

市販薬を使用する場合は、添付文書に記載された効能・用法・注意事項を確認してください。

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鼻づまりが強い場合は点鼻薬も選択肢

鼻づまりが強い場合は、点鼻薬が使用されることもあります。製品によって成分や使用方法が異なるため、添付文書を確認してください。

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咳止めを自己判断で追加しない

市販の咳止めを使用できる場合もありますが、咳の原因によって適した治療は異なります。

花粉症薬や風邪薬などと成分が重複することもあるため、複数の薬を使う場合は医師・薬剤師または登録販売者へ相談してください。

咳がひどい場合は何科を受診する?

鼻水・鼻づまり・後鼻漏など鼻症状が強い場合は、耳鼻咽喉科が受診先の一つです。

咳が主症状で長く続く、息苦しい、喘鳴がある場合は、内科や呼吸器内科などへの相談も検討してください。

受診を検討したい症状
  • 咳が長引いている
  • 夜眠れないほど咳が出る
  • 息苦しさがある
  • ゼーゼー・ヒューヒューする
  • 高熱を伴う
  • 胸の痛みがある
  • 血の混じった痰が出る
  • 日常生活に大きな支障が出ている

花粉症で咳がひどい|よくある質問

Q. 花粉症で咳が出ることはありますか?

花粉症の時期に咳が出ることはあります。鼻水がのどへ流れる後鼻漏や、鼻づまりによる口呼吸、のどの乾燥などが咳に関係することがあります。ただし、咳は風邪や咳喘息などでも起こるため、長引く場合は医療機関へ相談してください。

Q. 花粉症で咳だけ出ることもありますか?

咳だけが目立つこともありますが、咳の原因が花粉症とは限りません。鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの花粉症症状がほとんどなく、咳だけが続く場合は、咳喘息や感染症などほかの原因についても確認することが大切です。

Q. 花粉症の咳と風邪の咳はどう見分けますか?

咳だけで完全に見分けることはできません。花粉症では水っぽい鼻水、繰り返すくしゃみ、目のかゆみなどを伴うことがあります。一方、発熱や強い全身倦怠感などがある場合は感染症など別の原因も考えられます。

Q. 花粉症で夜に咳がひどくなることはありますか?

夜は鼻づまりによる口呼吸、後鼻漏、寝室の乾燥などによって咳が気になることがあります。ただし、夜間や早朝の咳が繰り返す場合は咳喘息や気管支喘息なども考えられるため、症状が続く場合は医療機関へ相談してください。

Q. 花粉症薬を飲めば咳も止まりますか?

花粉症薬は、咳そのものを直接止めるための薬ではありません。鼻水や鼻づまりが後鼻漏や口呼吸につながっている場合、鼻症状を適切に治療することで咳が軽くなることはありますが、原因によって対応は異なります。

Q. 花粉症の咳に咳止めを使ってもいいですか?

市販の咳止めを使用できる場合もありますが、咳の原因や使用しているほかの薬によって適否が異なります。花粉症薬や風邪薬との成分重複にも注意が必要なため、使用前に添付文書を確認し、不明な場合は医師・薬剤師または登録販売者へ相談してください。

Q. 花粉症の咳と咳喘息はどう違いますか?

咳喘息では、咳が長く続いたり、夜間や早朝に強くなったりすることがあります。花粉症の時期と重なる場合もあるため、症状だけで判断するのは難しいです。咳が長引く、繰り返す、息苦しさがある場合は医療機関へ相談してください。

Q. 花粉症で咳がひどい場合は何科を受診しますか?

鼻水・鼻づまり・後鼻漏など鼻症状が強い場合は耳鼻咽喉科が受診先の一つです。咳が主症状で長引く場合や、息苦しさ・喘鳴などがある場合は、内科や呼吸器内科への相談も検討してください。

まとめ

花粉症の時期には、後鼻漏、鼻づまりによる口呼吸、のどの乾燥などが関係して咳が出ることがあります。

水分補給、マスク、室内の乾燥対策、花粉を避ける工夫を行いながら、鼻水・鼻づまりが強い場合は鼻症状への対策も行いましょう。

咳が長引く、夜眠れないほど強い、息苦しい、ゼーゼーするなどの症状がある場合は、花粉症だけが原因と思い込まず医療機関へ相談してください。