花粉症で目がかゆくなるのはなぜ?

花粉症では、スギやヒノキなどの花粉が目の表面に付着することでアレルギー反応が起こり、目のかゆみ・充血・涙などの症状が現れることがあります。

このような目の症状は「季節性アレルギー性結膜炎」と呼ばれ、鼻水・くしゃみ・鼻づまりと並んで花粉症でよくみられる症状の一つです。

花粉が結膜に付着してアレルギー反応が起こる

目の表面に花粉などのアレルゲンが付着すると、結膜でアレルギー反応が起こり、ヒスタミンなどの物質が放出されます。その結果、かゆみ・充血・涙目などの症状が現れます。

目をこすると、さらにかゆくなることがある

目がかゆいと無意識にこすりたくなりますが、こする刺激によって目の表面を傷つけたり、症状を悪化させたりすることがあります。

強いかゆみがある場合でも、できるだけこすらず、冷やす・人工涙液を使用する・適切な点眼薬を使用するなどの方法を検討しましょう。

花粉症で起こる目の症状

花粉症では「かゆみ」だけでなく、複数の目の症状が同時に現れることがあります。

  • 目がかゆい
  • 白目が充血する
  • 涙が出る
  • 目がゴロゴロする
  • まぶたが腫れぼったい
  • 目に異物感がある

一方、強い痛み、視力低下、光を異常にまぶしく感じる、大量の目やになどがある場合は、花粉症以外の目の病気が関係している可能性があります。

目がかゆいときに今すぐできる対処法

まずやること

① 目をこすらない → ② 冷やす → ③ 目の表面の花粉を流す → ④ 必要に応じて適切な目薬を使用する

目をこすらない

強いかゆみがあっても、できるだけ目をこすらないようにしましょう。こすることで結膜や角膜を傷つける可能性があります。

冷たいタオルなどで目の周囲を冷やす

清潔な冷たいタオルをまぶたの上から当てると、かゆみや不快感が一時的に楽になることがあります。

保冷剤を使用する場合は直接皮膚に当てず、タオルなどで包んで使用してください。

人工涙液で花粉を流す

目の表面に付着した花粉を流す方法として、防腐剤を含まない人工涙液を使用する方法があります。

抗アレルギー点眼薬を使用している場合は、治療薬を洗い流してしまわないよう、人工涙液を先に使用してから抗アレルギー点眼薬を使うなど、使用順にも注意しましょう。

カップ式の洗眼液は使い方に注意

市販の洗眼液には目を洗うタイプの製品もありますが、カップ式の洗眼器具では、目の周囲の皮膚に付着していた花粉や汚れが目の表面に触れる可能性があります。

花粉を洗い流したい場合は、防腐剤無添加の人工涙液などを使う方法もあります。目の症状が強い場合は眼科へ相談してください。

花粉症の目のかゆみに使う目薬

花粉症による目のかゆみには、アレルギー症状を対象とした点眼薬が使用されます。市販薬にもアレルギー用点眼薬がありますが、製品によって有効成分・使用回数・対象年齢・コンタクトレンズ装用時の使用可否などが異なります。

「一番強い目薬」を探すより、自分の症状や使用状況に合った製品を選ぶことが大切です。

抗アレルギー点眼薬

花粉によるアレルギー反応を抑える目的で使用される点眼薬です。市販のアレルギー用点眼薬にも複数の成分・製品があります。

使用する際は、添付文書に記載された用法・用量や注意事項を確認してください。

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充血を取る成分だけで選ばない

目が赤いと「充血を取る」ことだけに注目しがちですが、花粉症ではアレルギー反応そのものへの対策が重要です。

目薬にはさまざまな成分が含まれているため、症状が続く場合やどの製品を選べばよいか分からない場合は、薬剤師・登録販売者や眼科医へ相談してください。

目薬の正しい使い方

目薬は、回数を増やせば効果が高くなるわけではありません。使用する製品の用法・用量を守って点眼してください。

① 手を洗う

点眼前に石けんなどで手を清潔にします。

② 下まぶたを軽く引く

顔を少し上に向け、下まぶたを軽く引いて点眼します。

③ 容器の先を目やまつ毛につけない

容器の先端が目・まぶた・まつ毛に触れると、容器内が汚染される可能性があります。

④ 点眼後は静かに目を閉じる

点眼後は強くまばたきを繰り返さず、しばらく静かに目を閉じます。複数種類の点眼薬を使用する場合は、使用間隔について医師・薬剤師へ確認してください。

コンタクトレンズを使っている場合

花粉が多い時期は、コンタクトレンズに花粉や汚れが付着し、目の症状を悪化させることがあります。

特に、目のかゆみ・充血・目やになどが強く出ている場合は、コンタクトレンズの装用を一時的に中止し、メガネを使用することも検討してください。

コンタクトレンズを装用したまま使用できる目薬と、レンズを外してから使用する必要がある目薬があります。必ず購入した製品の添付文書を確認してください。

飲み薬と目薬はどう使い分ける?

花粉症では、鼻症状に対して抗ヒスタミン薬などの内服薬が使用される一方、目の症状には点眼薬が使用されます。

鼻水・鼻づまり・くしゃみと目のかゆみが同時にある場合など、症状に応じて複数の治療が行われることがあります。

ただし、自己判断で薬を増やすのではなく、添付文書を確認し、不明な場合は医師・薬剤師または登録販売者へ相談してください。

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目に花粉を入れないための対策

花粉症の目の症状は、目に入る花粉の量をできるだけ減らすことも重要です。

メガネを使用する

花粉飛散時にメガネを使用すると、裸眼のときより目の表面に入る花粉を減らすことが期待できます。花粉対策用のメガネを使用する方法もあります。

帰宅後は顔を洗う

まぶたや目の周囲、髪などにも花粉が付着します。帰宅後は手洗い・洗顔を行い、目の周囲に付着した花粉を落としましょう。

コンタクトよりメガネを選ぶ日をつくる

花粉が多い日や目の症状が強い日は、コンタクトレンズを避けてメガネに切り替えることも対策の一つです。

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こんな症状がある場合は眼科へ

花粉症と思っていても、目のかゆみや充血の原因が別の病気である場合があります。

眼科への相談を検討したい症状
  • 強い目の痛みがある
  • 視力が低下した・見え方がおかしい
  • 光を強くまぶしく感じる
  • 大量の目やにが出る
  • 片目だけ症状が強い
  • まぶたの腫れが強い
  • 市販薬を使用しても症状が改善しない
  • 目の症状が長く続く

感染性結膜炎など、アレルギー性結膜炎とは異なる病気でも充血や目やにが出ることがあります。症状が強い場合は自己判断で市販薬を使い続けず、眼科へ相談してください。

花粉症で目がかゆい|よくある質問

Q. 花粉症で目がかゆいとき、今すぐできることはありますか?

まず目をこすらないことが大切です。清潔な冷たいタオルでまぶたの上から冷やしたり、防腐剤を含まない人工涙液で目の表面に付着した花粉を流したりする方法があります。症状が続く場合は、アレルギー用点眼薬の使用や眼科への相談を検討してください。

Q. 花粉症で目をこすってはいけないのはなぜですか?

目をこすると、結膜や角膜を刺激して症状が悪化することがあります。強くこすり続けることで目の表面を傷つける可能性もあるため、かゆい場合はこすらず、冷やすなどの方法で対処してください。

Q. 花粉症の目のかゆみに洗眼液を使ってもいいですか?

洗眼液にはさまざまな製品がありますが、カップ式の洗眼器具では目の周囲に付着した花粉や汚れが目の表面に触れる可能性があります。花粉を洗い流したい場合は、防腐剤無添加の人工涙液を使用する方法もあります。

Q. コンタクトレンズをしたまま目薬を使えますか?

コンタクトレンズ装用中に使用できるかどうかは、目薬の製品によって異なります。レンズを外してから使用する必要がある製品もあるため、必ず添付文書を確認してください。目のかゆみや充血が強い場合は、コンタクトレンズの装用を控えることも検討してください。

Q. 花粉症の目のかゆみに飲み薬も使われますか?

花粉症では抗ヒスタミン薬などの内服薬が使用されることがありますが、目の症状には点眼薬が使用されることもあります。鼻症状や目の症状など、症状の組み合わせによって治療が異なるため、薬の選び方に迷う場合は医師や薬剤師へ相談してください。

Q. 花粉症の目薬は何回もさした方が効きますか?

決められた回数を超えて使用すれば効果が高まるとは限りません。使用する目薬の添付文書に記載された用法・用量を守って使用してください。症状が改善しない場合は、自己判断で回数を増やさず医師や薬剤師へ相談してください。

Q. 花粉症で目が充血することもありますか?

花粉によるアレルギー性結膜炎では、目のかゆみとともに充血や涙などが現れることがあります。ただし、強い痛みや大量の目やに、視力低下などを伴う場合は、花粉症以外の病気も考えられるため眼科へ相談してください。

Q. 花粉症で目がかゆい場合は何科を受診しますか?

目のかゆみ・充血・涙など、目の症状が強い場合は眼科が代表的な受診先です。鼻水・鼻づまり・くしゃみなど鼻症状も強い場合は、耳鼻咽喉科やアレルギー科への相談も選択肢になります。

まとめ

花粉症では、目の表面に花粉が付着してアレルギー反応が起こることで、目のかゆみ・充血・涙などの症状が現れることがあります。

目がかゆいときは、できるだけこすらず、冷やす、人工涙液などで花粉を流す、適切な点眼薬を使用するなどの対策を行いましょう。

強い痛み・視力低下・大量の目やになどがある場合や、市販薬を使用しても症状が改善しない場合は、花粉症と思い込まず眼科へ相談してください。